一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連気候変動枠組条約、2018年度の統合型予算導入について締約国の意見を募集
地球環境】 【掲載日】2016.10.05 【情報源】国連/2016.09.19 発表
国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は、締約国のニーズに応え、パリ協定の目標を達成するために予算のあり方を見直しており、2018〜2019年度予算について締約国の意見を募集している。UNFCCCは、従来と異なり、パリ協定と条約の活動を分断することのない、効率的な統合型の予算を計画している。また、パリ協定の膨大な要求に対して財政には制約があるため、優先順位を考えて予算を立てることが欠かせない。さらに、予算の形式を改善し、情報の透明性を高めて、締約国が審議しやすくすることも検討されている。このため条約事務局は専用のウェブサイトを開設し、こうした予算策定方法の可否や優先順位のあり方について、各締約国からの提案等の情報を求めている。
UNFCCCの年間支出は1億1500万ドルほど。このなかで、毎年の締約国会議や多数の国際会議等を開催し、関連機関を含めた職員や専門家グループの経費を賄うほか、温室効果ガス関連の数多くの審査や分析、国別約束登録簿やデータベース等の運用、各種啓発活動なども実施している。【国連気候変動枠組条約】