一般財団法人環境イノベーション情報機構
オゾン層研究のため 巨大バルーンを打ち上げ
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2002.09.18 【情報源】カナダ/2002.09.03 発表
カナダ連邦環境省と宇宙局は、3日、大学や産業界の協力のもと、オゾン層の研究のために巨大バルーンを打ち上げた。このバルーンは、建物25階分に相当する長さで、透明ポリエチレンからできており、オゾン層測定装置を搭載している。このバルーンは、朝9時に打ち上げられ、バルーンに搭載された測定装置が、太陽の跡をたどり、地球の水平線を走査することで、オゾン層の厚さに関するデータを収集するとともに、大気中のCFCや他のオゾン層破壊物質を測定する。今回集められたデータは、1987年モントリオール議定書に基づく、オゾン層破壊物質削減対策の効果を判断するのに役立つことになる。
さらにこのバルーン・プロジェクトによる研究結果は、来年初頭に打ち合げ予定の科学人口衛星に搭載される、新しいオゾン層測定装置"MAESTRO"(Measurements of Aerosol Extinction in the Stratospheric and Troposphere Retrieved by Occultation)に反映される予定。【カナダ連邦環境省】