一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ、2021-2027年型の大型トラックの温室効果ガス・燃費基準を決定
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.09.01 【情報源】アメリカ/2016.08.16 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)とアメリカ運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、2021-2027年型中大型トラックの燃料効率改善と炭素汚染削減への基準を最終決定した。大型トラックは、アメリカ運輸部門のGHG排出と石油消費の約20%を占めており、増加率も最大となっている。既に、第1期のトラックの温室効果ガス・燃費基準として2014-2018年型のトラックを対象とする基準が施行されており、CO2排出を2億7000万トン、燃料代を500億ドル以上削減できると見込まれている。今回の第2期の基準は、2021-2027年型のトレーラートラックや大型ピックアップトラック・バン、バス、作業トラックに適用され、既存および新規のコスト効果が高い技術の広範な利用を促進する。新基準の下で販売された車両の耐用年数を通じて、CO2排出を約11億トン、燃料代を約1700億ドル、石油消費を最大20億バレル削減でき、気候や健康に関する利益を含めた社会全体の利益は2300億ドル、コストに対する利益は約8倍と見込まれている。