一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際エネルギー機関、輸送の効率化のためのワークショップを開催
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2016.05.30 【情報源】国際機関/2016.05.11 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、輸送におけるエネルギー効率を改善し、消費者の行動を変革するための技術や政策について、各国、都市、企業の経験を共有するワークショップを開催した。2000年以降、世界の年間の旅客数は平均4.5%、貨物輸送量は3.5%増加しており、2013年に輸送部門は世界のエネルギー消費の30%を占めたという。エネルギー効率を改善しなければ、輸送部門の化石由来燃料の需要は2050年までに3分の1以上増加すると予想されている。こうした中、ワークショップには、各国政府、企業、研究機関から30人超の専門家が参加し、これまでの取組を検討した。例えば、カナダ、中国、インドなどでは、公共交通機関の利用を促進するため、複数の交通機関で共通の乗車券の導入や、輸送を中心に据えた土地利用政策など多岐にわたる取組が実施されているという。また、専門家らは混雑時課金や駐車料金などの政策についてストックホルムやカリフォルニア州の事例を検討し、電気自動車や水素自動車の購入促進やインフラ政策を協議した。