一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカエネルギー省、太陽光発電の電力系統への統合加速のため2500万ドルを助成
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2016.05.19 【情報源】アメリカ/2016.05.02 発表
アメリカエネルギー省(DOE)は、太陽光発電による電力の送配電網への統合を加速するための技術開発に新たに計2500万ドルを拠出すると公表した。アメリカの太陽光発電の伸びは目覚ましく、2008年には1.2ギガワットであった発電容量が、2015年には推定で27.4ギガワットに成長し、現在全米で100万基のシステムが稼働している。これを今後さらに普及させるため、建物の屋上などに分散している太陽光発電設備を、従来型電力とのバランスを保ちながら送配電網に接続することが課題となっている。今回の助成はこの課題と取り組む企業を支援するもので、送配電システムのセンシング、通信、データ分析を統合するソフトウェア・ハードウェアの開発が対象になる。データ駆動型で、試作からのスケールアップが容易であり、リアルタイムのモニタリングと制御が可能なものが求められる。今後選ばれる技術(10〜15件と想定)は、実際の作業環境での性能と価値を実証するため、電力会社が現場での試験を行うという。