一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス、学校教育において国立公園を訪れる機会を設ける計画を発表
【自然環境 自然公園】 【掲載日】2016.04.06 【情報源】イギリス/2016.03.23 発表
イギリスのエリザベス・トラス環境大臣は、国立公園に関する新たな政府計画の下、学校教育の早い段階からイングランドの全ての子供たちに国立公園を訪れる機会を設けることを発表した。現在、野外実習の機会を与えられている生徒は10%にすぎず、この計画により国立公園の景観の未来を守る取組への青少年の参加を促すという。具体的に、1)小学校から国立公園を教育課程に組み込み、8万人以上を訪問させる、2)中等学校では国立公園内の青少年ボランティア数を倍増、3)雇用の第一段階として新たな職業訓練の基準を設け、国立公園での実習生を2020年までに倍増する、等である。今回の政府計画では、国内各地から国立公園に訪れる人々の幅を広げるとともに、海外からの観光客の拡大も目指している。地域経済に大きく寄与する国立公園の来訪者数を、現在の年間9000万人から1億人に拡大することを目標とする。これは地域産業に追加で4億4000万ポンド以上をもたらすという。この他、国立公園の自然環境を国民の健康向上に役立てる活動や、国立公園における上質な食品生産等も推進する。【イギリス環境・食糧・農村地域省】