一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ、現行対策での2020年・2030年温室効果排出量予測値を公表
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.02.11 【情報源】カナダ/2016.01.29 発表
カナダ環境・気候変動省は、現行の対策の下での2020年と2030年の温室効果排出量の予測を公表した。これは、2015年9月時点で政府や消費者、企業等が実施している政策措置や対策が今後もたらす影響を考慮したもので、2020年で768Mt、2030年で815 Mt(いずれもCO2換算)としている。2015年9月以降も、連邦、州、準州レベルで各種の対策が追加されているが、その追加分の効果は反映されておらず、土地利用・土地利用変化・林業(LULUCF)部門の寄与も含まれていない。予測値は今後必要な努力の度合いを示したものだといい、カナダの目標値(2020年は622 Mt、2030年は524 Mt)とは隔たりがある。予測値はさまざまな経済状況やエネルギーの価格・生産シナリオの下で予測される範囲を示しており、2020年では749 Mt〜790 Mt、2030年では765 Mt〜875 Mtの範囲としている。この予測はカナダが気候変動枠組条約に2年に1回提出する排出量報告の一部で、カナダ環境・気候変動省は現在、最終的な報告書をとりまとめている。【カナダ環境・気候変動省】