一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ海洋大気庁、気候変動が魚介類と漁業に及ぼす影響に関する研究を助成
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.01.05 【情報源】アメリカ/2015.12.15 発表
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、気候変動が魚介類や漁業に及ぼす影響に関する研究に計500万ドル助成すると発表した。気候変動は、漁業資源の個体数、分布、生産性などに影響を及ぼすと予想されているが、対応策を決めるにはより詳細な情報が必要とされている。今回の助成金は、今後2〜3年間にわたり、公募によって選ばれた7件の新規プロジェクトに提供される。うち6件のプロジェクトは、底魚やホタテ貝などの重要な漁場であるアメリカ北東部大陸棚の大規模海洋生態系で調査を実施する。例えば、ロードアイランド大学は、気候変動が魚介類の生産性に及ぼす影響を調査し、対応する漁獲戦略を検討するという。残り1件のプロジェクトは、北太平洋で海洋生態系が気候変動にどこまで対応できるかを特定し、適切な管理戦略を検討するワークショップを実施する。これらのプロジェクトの成果として、漁業管理者、水産業界、漁村などが情報に基づく意思決定を行えるようになると期待されている。【アメリカ海洋大気庁】