一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[海外]

UNEP 南アジアの大気汚染 食糧安全保障及び健康に深刻な影響

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2002.08.22 【情報源】国連/2002.08.12 発表

 UNEPの委託による「インド洋調査研究プロジェクト(Indian Ocean Experiment:INDOEX)」により、南アジアに広がる大気汚染が、農業に悪影響を与え、降雨パターンを変化させている状況が明らかになった。
 新たな報告書「アジアの茶色のもや:気候その他の環境影響(Asian Brown Cloud:Climate and Other Environmental Impacts)」は、アジア地域で形成されるもや、灰、酸性物、エアロゾルなどが、降雨や風のパターンなどの気象システムに影響を及ぼし、アジア大陸西部に干ばつを引き起こしていると指摘する。
 モデルによる計算では、インド南西部、パキスタン、アフガニスタン、中国西部などでは、もやの影響により、降水量が20−40%も減少する可能性がある。また、地表に届く太陽光が10〜15%減り、農業に大きな影響を及ぼすと見られている。
 UNEPのクラウス・テプファー事務局長は、こうしたもやの原因として森林火災、農業廃棄物の燃焼、急増する化石燃料の燃焼、非効率的な調理釜からの煙などを指摘。「煤塵や粒子状物質等が、アジアにおける重大な環境問題になり始めている」という認識を示した上で、ヨハネスブルグ世界サミットを前に、取組の必要性をアピールした。【UNEP】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク