イギリス、野生生物の違法取引に対する取組に資金を援助

　イギリス政府は、野生生物の違法取引を撲滅するための取組に最大500万ポンドの資金を援助すると発表した。アフリカの一部の地域では野生生物の密猟が横行しており、2014年に殺害されたサイは1293頭、2013年に密猟が原因で死亡したゾウは2万頭以上に上るという。こうした現状を受け、イギリス政府は以下の課題に取り組む途上国におけるプロジェクトに助成する。
１）野生生物の違法取引で打撃を受けている地域社会のため、持続可能な生計手段を確立する
２）法執行を厳格化し、刑事司法制度の役割を強化する
３）野生生物の違法取引に由来する製品への需要を抑制する
　この資金は、2014年にイギリス環境・食糧・農村地域省が同国際開発省とともに起ち上げた違法野生生物取引対策資金の一部であり、同資金ではこれまでに途上国の19件のプロジェクトを支援してきた。2015年3月、グリーニング国際開発大臣は、同資金として新たに300万ポンドを用意すると発表し、同資金の総予算は1300万ポンドになっている。【イギリス環境・食糧・農村地域省】

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