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環境ニュース[海外]

絶滅の危機に瀕するエジプトハゲワシの保護のため各国が会合

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2015.07.29 【情報源】国連/2015.07.13 発表

 絶滅の危機に瀕している猛禽類エジプトハゲワシの渡り経路の保護に向けた新たな行動計画を策定するため、2015年7月5〜8日、アフリカやアジア、欧州の30以上の国々から約70名の政府・NGO代表、専門家らがブルガリアのソフィアに集まった。この会合は、ブルガリア鳥類保護協会と、「移動性野生動物種の保全に関する条約」(ボン条約、CMS)の「アフリカ・ユーラシアの渡り性猛禽類保護に関する覚書」(Raptors MOU)により開催された。
 エジプトハゲワシの多くは、欧州やコーカサス地方、中央アジアで繁殖し、アフリカで越冬する渡り鳥である。主に動物の死骸を餌とすることで自然の廃棄物処理サービスを提供しており、炭疽病や狂犬病等のまん延防止に重要な役割を果たしている。しかし近年、主に人間活動の影響で個体数が大量かつ急激に減少している。会合では、重大な脅威として、農薬や弾による中毒、土地利用の変化等による餌不足、電柱での感電、電線や風力タービンとの衝突等に着目した。新たな行動計画では、EU諸国で2008年から実施している行動計画で得られた経験を、バルカン半島や中央アジアの個体群保護に活かすという。【ボン条約

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