一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連気候変動枠組条約、世界の大気中CO2濃度400ppm超過を受けパリ気候合意の重要性を示唆
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2015.05.21 【情報源】国連/2015.05.07 発表
大気中CO2濃度の月間世界平均が、2015年3月に400ppmを超えたとするアメリカ海洋大気庁(NOAA)の発表を受け、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は、2015年末にパリで、すべての国が参加する有効な気候変動合意を成立させることの重要性がさらに強調されたとする声明を発表した。NOAAによると、400ppmを超えるCO2濃度は、2013年にもマウナロア観測所で観測されているが、世界平均で400ppmを超えたのは今回が初めて。NOAAは、産業革命の開始(1850年頃)以前は世界のCO2濃度は280ppm程度であり、この急激な上昇は人間による化石燃料の燃焼によるものだとしている。
UNFCCCのスポークスパーソン、ニック・ナタル氏は、この濃度について、「2015年末にパリで、過去からの決別となる、すべての国が参加する新たな合意を実現させることの緊急性を示している」と述べた。【国連気候変動枠組条約】