一般財団法人環境イノベーション情報機構
船舶による大気汚染防止のため、硫黄酸化物に関する燃料規制が発効
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2015.01.19 【情報源】国連/2015.12.23 発表
国際海事機関(IMO)は、「船舶による汚染の防止のための国際条約(MARPOL)」付属書VI「船舶からの大気汚染防止に関する規則」により、2015年1月1日から、排出規制海域(ECA)で運行する船舶の積載燃料の硫黄含有量を0.10%以下とする規制が発効すると報じた。2014年12月末までの規制値1.00%が0.10%に引き下げられた。Soxに関して付属書VIの下で規定されるECAとは、バルト海、北海、北米(アメリカとカナダ沿岸の指定海域)、アメリカ・カリブ海である。ECA以外では、現行の燃料油中硫黄分3.50%が適用され、2020年1月1日以降0.50%となる(2020年という期限は見直される可能性があり、最終的には必要な燃料油が入手できるかどうかを検討して2018年までに決定する)。Sox規制に適合するには、燃料としてガスを使用する、あるいは排気ガス浄化システム(スクラバー)を導入する等、認定された同等方法を使用することができる。【国際海事機関】