一般財団法人環境イノベーション情報機構
オランダ環境評価庁、バイオマスに関する議論を進める対話型ウェブサイトを開設
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2014.12.01 【情報源】オランダ/2014.11.14 発表
オランダ環境評価庁(PBL)は、バイオマスを持続可能な資源として利用するための議論が進むよう、バイオマス、バイオエネルギー、バイオ経済に関する対話型の情報ウェブサイト「バイオマス:願いと限界」を公開した。有機廃棄物、木材、農作物などのバイオマスは、低炭素経済の実現に不可欠な資源だとされる。しかし、すべてのバイオマス利用が持続可能というわけではなく、気候や生物多様性、食料供給に悪影響を与えることなくバイオマスを生産することは可能か、どのようなときに問題となるのか等、論争が行われている。しかし立場によって意見が異なり、議論は進んでいないという。このため欧州ではバイオマスに関する持続可能性基準の社会的合意形成が難しくなっている。明確な基準を設け確実性を保証することは、バイオエネルギーへの投資促進に不可欠である。PBLは、こうした状況の一因が情報の不足にあるとして、今回開設したウェブサイトでバイオマスに関する詳細な情報を提供している。これはさまざまな立場の利用者に向け、バイオマスに関する事実のほか不確定要素も示して、バイオマスの全体像がわかるように作られている。このウェブサイトは、http://infographics.pbl.nl/biomass/で閲覧できる。【オランダ環境評価庁】