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環境ニュース[海外]

欧州委員会 殺虫剤のリスク削減戦略づくりに向けた協議をスタート

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2002.07.16 【情報源】EU/2002.07.04 発表

 欧州委員会は、7月4日、殺虫剤が環境やヒトの健康に与える影響を減らすため、新たな戦略づくりに向けた協議文書を採択した。戦略は作物の生産性を維持しつつ、農家、消費者及び環境に対する殺虫剤のリスクを削減することを目指すものとなる予定。
 採択された協議文書「殺虫剤の持続可能な使用に関する戦略に向けて
(Towards a Thematic Strategy on the Sustainable Use of Pesticides)」は以下に挙げるような目的を掲げている。
殺虫剤の使用が、ヒトや環境に及ぼす危険性及びリスクを最小限にすること
殺虫剤の使用及び流通の管理の改善
・有害な活性剤の量を削減すること、特に危険な物質をより安全な代替品に代えること
殺虫剤不使用又は低投入の作物生産を奨励すること
・適切な指標の策定など、報告及びモニタリングのための透明性のあるシステム作り
 協議文書には、EUにおける現在の規制状況の分析も含まれている。EUの他の政策や取組との関連にも焦点を当て、EU拡大及び国際レベルでのEUのコミットメントも考慮に入れている。また、すでに加盟国でとられている効果的な手法を紹介し、戦略の一部となりうる多くの手法を示唆している。
 この協議文書は、農業者やNGO、産業界など関係者による協議のスタート地点となるもので、本年の11月30日まで広く意見を募集する。その後、委員会は、2003年中に戦略を策定し、2004年初頭には閣僚理事会及び欧州議会へ提出する予定である。【欧州委員会環境総局】

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