欧州委員会　企業の社会責任に関する戦略を採択

【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2002.07.12 【情報源】EU／2002.07.02 発表

　欧州委員会は、7月2日、「企業の社会責任（Corporate Social Responsibility: CSR)」に関する戦略を採択した。
　CSRは、企業の事業活動に関連した、社会面、環境面での自主的な実践行動と定義され、既存の法令上の義務を超えた取組を指す。新たな戦略は、以下の4点が盛り込まれている。
・より多くの企業にとって、特に中小企業にとってCSRを魅力的なものとするため、CSRの事例を普及する
・企業の社会的・環境的パフォーマンスの外部評価、ランク付けを促進する
・CSRについて検討する「欧州各界関係者フォーラム（European Multi-Stakeholder Forum）」を設立する
・ＥＵの政策におけるCSRへの配慮を徹底する
　なお、EUレベルでは、CSRに関する議論が1995年から行われており、2000年3月のリスボンサミットでは、CSRがEUの政治課題の上位に位置づけられた。欧州委員会は2001年7月に、CSRに関するグリーン・ペーパーを公表しており、250件を超える意見が寄せられたという。
　今後、欧州委員会は、2004年に欧州各界関係者フォーラムの活動に関する報告書を発表する予定である。【欧州委員会環境総局】