一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカエネルギー省、電動機とウォークイン冷凍冷蔵庫の新省エネ基準を発表
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2014.05.22 【情報源】アメリカ/2014.05.09 発表
アメリカエネルギー省(DOE)は、電動機とウォークイン冷凍冷蔵庫(スーパーマーケット用ショーケース等)の新省エネ基準を発表した。オバマ政権は気候行動計画の下、炭素汚染削減・消費者の光熱費節約を実現するエネルギー効率基準を求めており、DOEはこれまでに30品目を超える家庭用品の新省エネ基準(食洗機、冷蔵庫等)を設置している。
産業機械やベルトコンベヤー、エスカレータ等に幅広く使われている電動機は、2013年に国内で約500万台が出荷され、標準的な電動機(30馬力)の年間消費電力量は約6万2000kWh。新基準の適用により、2030年までに最大およそ160億ドルの電気代を節約し、9600万トンの CO2を削減すると見込まれている。また、ウォークイン冷凍冷蔵庫は、同時期に100億ドルの電気代節約、6200万トンのCO2削減となり、合計で1億5800万トン(2100万世帯超の年間電力消費量に相当)の炭素汚染が削減されるという。
新基準は業界や消費者、環境団体等の意見を取り入れており、施行は、連邦公報での発表からそれぞれ2年後(電動機)、3年後(ウォークイン冷凍冷蔵庫)の予定である。【アメリカエネルギー省】