一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ 原生林再生プロジェクトに900万ユーロを拠出
【地球環境 森林の減少】 【掲載日】2014.04.10 【情報源】ドイツ/2014.03.25 発表
ドイツ連邦環境省は、テューリンゲン州の古い森林地域を原生林に再生させることを目的とした自然保護大プロジェクトに、2023年までに約900万ユーロを拠出することを公表した。ヘンドリックス大臣は、「中央ヨーロッパ最大のブナの森が広がるこの地域の保護は、国として重要である。この地域に原生林を再生することにより、将来世代に貢献する」とコメントした。この地域には、ヨーロッパ・ヤマネコなど希少種や絶滅危機種が生息する。プロジェクトを実施する1700ヘクタールの森林は、「使用」から切り離され、人間活動からの脱却、そして原生林として再生されることを目指す。ここに、今後、特に近自然林業で植林された4000ヘクタールが加わる。プロジェクトを通じて、農業・林業や地域開発、観光と共同で、自然に配慮し、ドイツ全国の模範となるような管理体制の開発を目指す。プロジェクトを実施するのは、ダービッド財団であり、既に終了した第一段階において、地域における保護・開発計画を開発した。プロジェクト第二段階では、オークの森や果樹が新しく植林され、小川が改修され、重要な土地が購入され、対象となる森林保有者に対する代償が行われる。【ドイツ連邦環境省】