スモッグ・サミットを開催

【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2002.07.03 【情報源】カナダ／2002.06.21 発表

　カナダのトロントで6月21日、トロント周辺の大気汚染削減を計るために、スモッグ・サミットが開かれた。このサミットは、トロント市とオンタリオ州当局が、連邦環境省や連邦運輸省と協力して2000年から始めたもので、今年で3回目となる。市民団体や産業界、トロント周辺の州・自治体からも広く参加があった。
　サミットは、「2002年きれいな大気に関する政府間宣言（the 2002 Inter-Governmental Declaration on Clean Air）」を採択。スモッグを減らし、大気の質を改善するために、輸送・エネルギー分野などに関して、2003年に取るべき方策などを記した。アンダーソン環境大臣の代理として出席したカレン・レッドマン議員は、「スモッグサミットの下で、素晴らしい協力関係が結ばれた」と述べ、スモッグ・サミットの成果を強調した。
　カナダ連邦政府はまた、2000年の第1回スモッグサミットからの行動実績に関する報告書を作成。ホームページ上でも閲覧可能である。
　なお、このサミットは、現在ではトロント地域周辺の自治体も出席し、参加が広がっていることから、カナダ連邦政府はこの取組みを高く評価し、他の地域のモデルとしても期待している。【カナダ連邦環境省】