一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス、気候変動法の第1期排出上限を達成
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2014.02.17 【情報源】イギリス/2014.02.04 発表
イギリスのデイヴィー・エネルギー・気候変動大臣は、イギリスがcarbon budget(温室効果ガス排出上限)の第1期(2008~2012年)目標を達成したと述べ、これが2008年気候変動法で定められた「2050年までに80%排出削減」(1990年比)の約束を果たす初めのステップであるとした。大臣は、2012年の排出量が2011年比で増加したことは懸念されるが、「ガスのコスト上昇で石炭がより魅力的になったこと、冬季の気温がきわめて低く、住宅部門のガス使用量が増えたことは勘案しなければならない」としている。2008年気候変動法では、世界で初めて、気候変動に関する法的拘束力のある目標を定め、その実現のため5年ごとの排出上限値を決めることとしている。2008~2027年の4期分の上限値が具体的に決まっている。イギリスでは80%削減目標達成のため、
・排出上限値を含む、国の政策と戦略の設定
・エネルギー需要縮小と、国民・企業のエネルギー効率化への支援
・低炭素技術への投資
・企業・公共部門の排出量の公開
・国際的アクション
といった施策を挙げている。【イギリス エネルギー・気候変動省】