一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス、持続可能な成長と海洋保護を促進するため、沿岸開発の承認プロセスを合理化する省庁間協定を締結
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2013.11.26 【情報源】イギリス/2013.11.11 発表
沿岸域のインフラ開発・プロジェクトの煩雑な承認プロセスを合理化する画期的な協定が、イギリスの省庁間で締結された。協定に参加するのは、環境・食糧・農村地域省、コミュニティ・地方自治省、運輸省、海洋管理機関、環境局等の規制機関である。沿岸域は、物流の拠点である港湾施設や急成長が見込まれる洋上風力発電施設等の拡充により、経済や雇用に多大な利益をもたらす。一方、沿岸開発は陸上と海洋の双方の規制を受けるため、企業にとって承認手続きが複雑でコスト高となり、事業が遅れる結果となっている。このため本協定では、規制機関や情報要件の重複を解消するなど承認プロセスや手続きを合理化するとともに、計画立案や環境規制の全ての側面を早期に特定することで、持続可能な成長と海洋保護の促進を図るという。具体的には、承認の申請窓口を一つにして承認の必要な機関を示すこと、環境影響評価指令もしくは生息地規制評価の要件を一つの機関で統括すること、法的に可能・妥当であれば規制適用を免除・保留するなど、5つの原則を設けた。【イギリス 環境・食糧・農村地域省(Defra)、ビジネス・イノベーション・職業技能省など政府7機関】