一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界環境デー EU市民は地球環境の将来を憂慮
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2002.06.17 【情報源】EU/2002.06.06 発表
6月5日の世界環境デーに合わせて、欧州委員会は、加盟15ヶ国で実施されたユーロバロメーター(Eurobarometer)の特別調査の結果を公表。欧州市民の間で、環境の将来に対する関心がいまだに高いことが明らかになった。調査は2002年4月6日〜15日に実施され、7500人にインタビューを行った。将来の動向に関心がある分野として、環境と健康(環境汚染、化学物質等。89%)、自然資源の使用及び廃棄物の発生(86%)、自然及び野生生物(82%)、気候変動(72%)の順となっている。地域コミュニティの環境問題については、交通渋滞や車への過剰な依存(50%)、景観破壊(40%)、遊泳場の水質(40%)、騒音(36%)に関心が集まった。
さらに、環境が生活の質に大きな又は非常に大きな影響を与えていると答えた市民は73%にのぼった。この値は、経済・社会的要素(64%)よりも高く、環境が生活の質に最も大きな影響を与える要素だととらえられていることがわかる。
しかし、政策決定者は他の分野に比べて環境政策を重視していないと感じられているようで、75%の市民が経済・社会政策を決定する際に、環境の側面が十分に考慮されていないと感じている。政策決定者は経済、社会政策を決定するのと同じように環境政策を考慮し、持続可能な開発における環境要素を強化すべきである、という意見には86%の市民が賛成している。【欧州委員会環境総局】