一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ海洋大気庁、干ばつの月間予報の提供を開始
【地球環境 砂漠化】 【掲載日】2013.07.22 【情報源】アメリカ/2013.07.01 発表
アメリカ海洋大気庁(NOAA)気候予測センターは、急速に変化する干ばつ状況をタイムリーかつ正確に予測した「月間干ばつ見通し」(MDO)の提供を開始した。オバマ大統領は2013年6月27日に発表した気候行動計画で、干ばつなど極端な気候・気象現象に対する国民の備えを支援するよう連邦機関に求めており、MDOはこれに応じてNOAAが実施したもの。作物の栽培のために短期間で意思決定をする必要のある農場や牧場の事業者など、タイムリーで正確な情報を必要とするユーザーのために、干ばつの発生や改善状況をとらえている。干ばつが「続く」、「改善する」、「終わる」といったわかりやすいキーワードを用いており、ユーザーは自分の地域の予想干ばつ状況を知ることができる。このMDOは、「気候スマート」なアメリカをめざし、政府や企業、学者、一般国民が情報に基づく意思決定ができるよう、NOAAが提供する気候サービスの一つ。月間の見通しは、気象・気候モデルによる予測と処理の進展により可能になった。従来、季節ごとであった干ばつ予想を強化するとともに、週ごとに更新される干ばつ情報(U.S. Draught Monitor)を補完している。【アメリカ海洋大気庁】