EU　環境基金「LIFE＋」に新たに248件のプロジェクトを承認

【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2013.07.19 【情報源】EU／2013.07.03 発表

　欧州委員会は、欧州連合の環境基金である「LIFE+」において、新たに248件のプロジェクトを承認したことを公表した。これらのプロジェクトは、自然保護、気候変動、環境政策、環境問題に関わる情報通信の分野で行われる事業であり、承認されたプロジェクトへの投資総額は合計で5億5640万ユーロとなり、そのうち2億8140万ユーロを欧州連合が拠出する。2012年9月のプロジェクト申請終了時点で1159件の申請書が提出されていた。詳細は次の通り。
●カテゴリー「自然と生物多様性」
　92件を承認。絶滅の危機にある種や生息空間の状況の改善を目的にするもの。野鳥指令・生息地指令、並びにNatura2000ネットワークの実行に関する自然保護プロジェクトが82件。生物多様性に関するパイロットプロジェクトが10件。
●カテゴリー「環境政策とガバナンス」
　146件を承認。革新的政策アプローチや技術、手法の開発に関するパイロットプロジェクト。特に、気候変動対策が29件。他に、他の分野に重点を持つものの温室効果ガス排出削減に直接影響するプロジェクトも多数。その他、水、廃棄物と自然資源、化学物質、都市の環境、並びに土壌・空気質が重点となっている。
●カテゴリー「情報とコミュニケーション」
　10件を承認。環境問題に関する情報普及と意識の改善を目的にしたもの。自然保護や生物多様性、気候変動、資源効率、沿岸汚染が重点となっている。【欧州委員会環境総局】