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環境ニュース[海外]

欧州委員会 カドミウム含有肥料に対する輸入禁止措置の延長を承認

水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2002.06.11 【情報源】EU/2002.05.31 発表

 欧州委員会は、オーストリア、フィンランド及びスウェーデンが、2005年末まで引き続き、カドミウムを多く含む肥料の輸入を禁止することを承認した。域内市場では、EU法令によって肥料の自由な移動が保証されているが、これはその例外となる。
 各国は、それぞれ、リン酸肥料1kg当たり、75mg以上(オーストリア)50mg以上(フィンランド)100mg以上(スウェーデン)のカドミウムを含む肥料に対して措置を講じてきた。オーストリア等は、人間の健康及び環境に受容し難いリスクがあるとするリスクアセスメント結果を提出しており、欧州委員会も輸入禁止措置が正当化されるとの結論に至った。
 もともとこれら3国はEU加盟前からかかる肥料の輸入を禁じており、EUでも3国の気候、土壌の条件から一時的なものとして例外を認めていた。なお、EUでもカドミウムから人間の健康、環境を守るため、カドミウム含有肥料について調和のとれた法令を計画していた。しかし、いまだに各国のリスク評価を精査している段階で、法令を提案するには至っていない。【欧州委員会環境総局】

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