一般財団法人環境イノベーション情報機構
中国、2013年第1四半期の74都市大気質モニタリング結果を発表
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2013.05.10 【情報源】中国/2013.04.19 発表
中国環境保護部(MEP)は、2013年第1四半期(1〜3月)の74都市大気質状況のモニタリング結果を発表した。これによると、1〜3月の74都市の基準遵守日数は44.4%、超過日数は55.6%で、超過日数のうち軽度汚染は25.3%、中度汚染は11.5%、重度汚染は13.0%、極めて重度の汚染は5.8%であった。主要な汚染物質はPM2.5とPM10で、それぞれ49.1%と33.6%、基準を超過した。汚染が激しかった都市は、石家庄、唐山、西安など、また良好であった都市は海口、福州、惠州、厦門、深圳、珠海などを挙げている。3月単月では、大気質基準遵守日数は54.4%、基準超過日数は45.6%で、基準超過日数のうち、軽度汚染は26.9%、中度汚染10.0%、重度汚染5.9%、極めて重度の汚染は2.8%であった。なおMEPは、四川省雅安市で発生したマグニチュード7.0の地震の緊急環境調査についても併せて発表した。地震後、MEPは緊急対応計画を発動し、環境安全状況の調査のため作業チームを派遣した。初期検証の結果、地震発生地域には環境上問題を抱えた化学工場などはなく、飲料水源の破壊も現在のところない。四川省の原子力施設は管理下にあり、放射線環境モニタリングにおいて異常な兆候は検知されていないという。【中国環境保護部】