一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ海洋大気庁、サンゴ66種を経済等の考慮を経て絶滅危機種等に指定するリスト案を発表
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2012.12.14 【情報源】アメリカ/2012.11.30 発表
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、サンゴ66種について、「絶滅の危機に瀕する種の保存に関する法律」(ESA)における絶滅危機種(endangered species)又はそれに至るおそれのある絶滅危惧種(threatened species)に指定するリスト案を公表した。これは、2009年の非営利団体「生物多様性センター(CBD)」の訴えに応えたもので、2011年の和解とその後のカリフォルニア州地方裁判所の命令により、2012年12月1日までに保護案の提出が求められていた。指定されたサンゴは、今後、損傷を与えたり収集したりすることは禁じられる。こうした指定に当たっては、科学的、経済的影響等を慎重に検討するよう、2012年初めに大統領から指示が出ており、NOAAは、今回の指定に当たり、論文等を評価しつつ、建設、漁業等関連産業の雇用への悪影響や行政・民間企業等への不必要な負担の回避等について十分な分析を実施した。今後は2013年12月の最終決定を目指し、90日間にわたりパブリック・コメントを募集するとともに、18回の公開検討会を実施する。【アメリカ海洋大気庁】