一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連機関、各国干ばつ政策の強化・連携のためハイレベル会合開催へ
【地球環境 砂漠化】 【掲載日】2012.09.05 【情報源】国連/2012.08.21 発表
世界気象機関(WMO)、国連砂漠化対処条約(UNCCD)及び関連機関は、各国の干ばつリスク管理の強化・連携をめざし、2013年3月11〜15日にハイレベル会合を開催する。現在、気候変動によって干ばつの深刻化・頻発化・長期化が予測され、食料や水、エネルギーに影響を与えると言われている。アメリカでは、7月末の時点で、全土の62.9%で「中度」以上の干ばつが発生。深刻なレベルの干ばつ地域は、6月から7月にかけて2倍に増加しており、グレートプレーンズから中西部では穀物や家畜が大打撃を受けた。また、インドでも南西モンスーンが弱く、全国624地域の半数が極端な雨不足に見舞われている。アメリカ海洋大気庁(NOAA)によると、2012年7月の世界平均気温は1880年の観測開始以来、史上4番目の暑さで、329か月連続で20世紀の平均気温を上回っているという。WMOらは、干ばつや砂漠化、土地の劣化等の効果的かつ長期的解決のため、各国がリスクに基づく総合的な干ばつ政策を国の開発政策の中核に組み込むことが急務だとしている。【世界気象機関】