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環境ニュース[海外]

欧州委員会 排出量取引第3取引期間における入札対象排出枠の延期を提案

大気環境】 【掲載日】2012.08.08 【情報源】EU/2012.07.25 発表

 欧州委員会は、欧州排出量取引制度の入札行程に関する規定の変更を提案した。ここでは、秩序あるCO2市場を保証することを目的に、第3取引期間において入札対象となる排出枠の一部の延期を求めている。欧州委員会のヘデゴー委員は、「ここ数年の排出枠の余剰の増加による供給過剰な市場状況が、今後も継続していくことは、賢明ではない。排出枠の入札行程の変更により、市場の機能は改善される」とコメントした。第3取引期間(2013年-2020年)の8年間における排出枠の配分に関する行程は、2010年に欧州委員会の規則において定められていた。2011年には、第2取引期間から第3取引期間への秩序ある移行を確保することを目的に、2013年と2014年の入札対象排出枠の一部を2012年に移動させる変更が決定されていた。そして、現在、過去数年間の市場経済の発展状況から、2013年から2015年の入札対象排出枠の一部を第3取引期間の終わりに延期するための行程の変更について考察することが求められている。欧州委員会は、入札を延期する排出枠の量など、加盟国の意見を早期にまとめるために、入札規則の変更に関する提案をEUの気候変動委員会に提出した。また、欧州委員会は、今年末に、EU内における機能的なCO2市場に関する初めての報告書を提出することも表明した。【欧州委員会気候行動局】

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