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環境ニュース[海外]

ドイツ ヤマネコやその他の絶滅危機種の保全を目的にした森林の再連結を進めるプロジェクトに助成金を拠出

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2012.07.02 【情報源】ドイツ/2012.06.15 発表

 ドイツ連邦環境省は、分断されたドイツ国内の森林を緑の回廊で再連結を進めるドイツ環境自然保全連盟(BUND)のプロジェクト「ヤマネコのジャンプ」を支援することを公表した。今後3年から6年の期間で、ヘッセン州、ノルトライン=ヴェストファーレン州、ニーダーザクセン州、バーデン=ヴュルテンベルク州、ラインラント=プファルツ州、テューリンゲン州において分断された森林が、最大50メートル幅の木々等からなる緑の回廊によって連結され、ヤマネコやその他の動物種に横断の可能性や新しい生息空間を提供する。プロジェクトは、国内で連結された森林地帯の長さを2万キロメートルにすることを長期的に目指している。BUNDは、2007年以降、森林の再連結を進めており、既に3地域に緑の回廊を造っている。連邦政府は、このプロジェクトに対し、連邦プログラム「生物多様性」から380万ユーロを拠出する。さらに、BUNDの独自資金やその他の助成金を用い、プロジェクト「ヤマネコのジャンプ」は、520万ユーロの予算規模となる。また、ゼンケンベルク研究所と共同でヤマネコの遺伝子データバンクが開発される。ドイツ国内の哺乳動物に関するこの種のデータバンクの開発は初めてであり、移動習性、分布といった貴重な情報を集めることができる。これにより、専門家は、個々のヤマネコの群集の孤立状況などを研究することが可能となる。【ドイツ連邦環境省】

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