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環境ニュース[海外]

アメリカ環境保護庁、石油精製所のフレアスタックとプロセス加熱装置の排出基準を改定

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2012.06.14 【情報源】アメリカ/2012.06.01 発表

 アメリカ環境保護庁(EPA)は、石油精製所の新規フレアスタック(煙突での余剰ガス燃焼)とプロセス加熱装置(プロセスで用いる流体の加熱)に関する大気浄化法の排出基準を改定する。産業界関係者等からの情報提供を基に、市民の健康に大きなメリットがあり、しかも産業界にとっては劇的なコスト削減になる手法を採用するという。
 新基準は、フレアスタックとプロセス加熱装置の汚染低減のために広く使用されている実証済みの技術とプロセスを用いたもので、産業界にとっては、新規要件の対象とならずに通常の運用変更ができるなど、柔軟な対応が可能になる。この基準改定により、呼吸器疾患、心筋梗塞、早死等の原因となる亜硫酸ガス、窒素酸化物揮発性有機化合物の排出が減少し、健康上のメリットは最大年間6億1000万ドルに上るとされる。また、この改定は、石油精製業界にとっても年間約8000万ドルの費用節減になるという。
 新基準では、フレアスタックを作業実施基準に従って行い、モニタリングの要件を満たすことが要求される。またプロセス加熱装置は、窒素酸化物排出基準遵守が必要になる。また同基準では、精製所に排ガスを回収し所内設備の燃料に再利用するよう促しており、これによりCO2についても結果的に年間200万トンの排出削減になるという。【アメリカ環境保護庁】

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