一般財団法人環境イノベーション情報機構
韓国、野生動植物保護法を改正し絶滅危惧種を拡大
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2012.06.15 【情報源】その他/2012.05.31 発表
韓国環境部は、絶滅が危惧される野生動植物種のリスト(野生動植物保護法)を見直し、同法を改正・公布すると発表した。それによると、絶滅危惧種として指定される野生動植物は221種から246種に拡大される。スウォンアマガエル(Hyla suweonensis)、トキ(Nipponia Nippon)など57種が新たにこの絶滅危惧種に指定され、捕獲、流通、保管は一切禁止される。一方、すでに絶滅したニホンアシカ(Zalophus californianus japonica)や生育が確認されないキバナオウギ(Astragalus membranaceus)など32種はリストから外される。生息域が限定されている、または数が減少しているコウノトリ(Ciconia boyciana)など189種は、改めて絶滅危惧種に指定される。この中には、保護の必要があるため「II」から「I」へ等級が引き上げられる動植物3種、また、絶滅したと推測されるものの、保護活動の対象となっているアムールトラ(Panthera tigris altaica)などの3種も含まれている。
環境部は、絶滅危惧種指定制度の効果を上げるため、2012年6月に公表される改正案には、監視が予定される種を指定するプログラム等も盛り込むとしている。【韓国環境部】