一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界資源研究所などの諸機関、コンゴ盆地の森林管理プロジェクトを開始
【地球環境 森林の減少】 【掲載日】2012.04.24 【情報源】その他/2012.04.05 発表
世界資源研究所(WRI)は、国連環境計画(UNEP)、中央アフリカ森林協議会(COMIFAC)、環境保護NPOのレインフォレスト・アライアンスとともに、コンゴ盆地における森林の管理および保全を目的に、地球環境ファシリティ(GEF)の資金によるプロジェクトを開始すると発表した。これにより、この地域の各国政府や民間企業などと連携し、違法伐採や持続可能な生産林の管理などで地域レベルでの取組を行うという。UNEPによると、これまで、国レベルのイニシアティブは大きな成果をあげてきたが、コンゴ盆地のように広域の地域レベルの問題や、国境を越えた問題には取組んでこなかったという。今回、GEFやUNEPがプロジェクトに参加することで、地域レベルでの取組が進み、地球環境利益(GEB)の維持・強化につながるとしている。WRIは、このプロジェクトでコンゴ盆地の持続可能な森林開発に対する透明性と管理の強化に向け、地域の触媒として調和のとれた取組を行っていくという。また、カメルーンなどで地域密着型の林業を進めているレインフォレスト・アライアンスは、林業を中心とした商業活動から地域社会や先住民が確実に利益を得られるよう、森林保全や地域社会の生活を支援したいとしている。【世界資源研究所】