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環境ニュース[海外]

カナダ政府 米国と越境スモッグ削減について仮合意

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】カナダ/2000.10.13 発表

 アンダーソン環境大臣は10月13日、アメリカ政府との間で、米加大気環境協定に基づく「オゾンに関する付属書」(the Oaone Annex to the Canada-U.S. Air Quality Agreement)が仮合意されたことに歓迎の意を表明した。この付属書は2004年に発効し、アメリカ北部と接するオンタリオ州、ケベック州、大西洋諸州の住民がNOx、VOCs等の大気汚染物質削減の恩恵を受けることになる。
 アメリカは2007年までにNOxを35%削減することになっており、これは夏季の越境スモッグの発生原因となっているアメリカ国内の発電施設・工場等からの排出が70%削減するのと同じレベル。カナダ東部では大気汚染の30-70%は越境スモッグとされており、大西洋諸州住民にとっては朗報となる。
 また、カナダ側は、同じく2007年までにオンタリオ南部の化石燃料発電施設からのNO2年間排出量上限を39キロトン、ケベック南部の発電施設からは年間上限5キロトンに抑えることが求められることになり、現状から50%の削減レベルとなる。またカナダ政府は乗用車、小型トラック等についても排出基準を設けていく予定。
 この付属書では発効年の2004年に今後3年間の進捗状況のアセスメントを行ない、見直しをしていくことになっている。今後、交通・製造業・電力業等の主要排出源についてはさらなる施策を検討するとともに、省エネ・再生可能エネルギー・クリーンエネルギー・代替技術等を通じたコストエフェクティブな排出削減方法を目指していくこととした。【カナダ連邦環境省】

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