一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連環境計画、気候変動枠組条約COP17を前に気候に関する3報告書を公表
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2011.12.01 【情報源】国連/2011.11.16 発表
国連環境計画(UNEP)は、2011年11月末から南アフリカのダーバンで開催される第17回気候変動枠組条約締約国会議(COP17)を前に、気候に関する3報告書を公表する。1)「HFC:気候とオゾン層の保護における重要なつながり」は、モントリオール議定書によって規制されたオゾン層破壊物質の代替として使用が増加しているハイドロフルオロカーボン(HFC)が、世界の気候に及ぼす影響を詳細に検討し、またHFC対策がオゾン層保護とともに気候変動対策にどの程度有益かを分析している。
2)「世界の排出量ギャップは2020年までに埋められるか」は、各国の温室効果ガス排出削減約束と、地球の気温上昇を2℃以下に抑制するために必要な実際の削減量との差に関する最新の科学的研究をまとめ、またどうすればこのギャップを埋められるかという命題にも取り組んでいる。
3)「UNEP概要報告書:気候変動を遅らせるためのブラックカーボン及びCO2以外のガスの削減手段とコスト」は、地球温暖化の抑制、数百万件の早期死の回避、農作物収量の減少抑制につながる、ブラックカーボン(すす)、メタン及び地表オゾンの削減のための16の手段を分析し、このうち半分は燃料消費量の節減や回収したガスの利用によって正味のコスト削減になることを明らかにした。
【国連環境計画(UNEP)】