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環境ニュース[海外]

欧州環境庁、環境政策策定過程における未来展望の考慮に関する事例をまとめた報告書を公表

環境行政 行政資料】 【掲載日】2011.11.14 【情報源】EU/2011.10.21 発表

 欧州環境庁は、研究報告書「BLOSSOM‐長期シナリオと戦略分析の連携:組織と手法」を公開した。これは、EU加盟国12ヶ国において3年間に渡って実施されたプロジェクトの結果であり、環境政策策定における未来展望研究の状況についてまとめたもの。環境政策制定の際のシナリオ策定など長期的アプローチ手法の利用に関する多様な成功事例が示されている。自然環境は非常に複雑で、時間の経過と共に問題が発生する一方で、政策決定者は、次の選挙までの任期が短いことから、長期的目標をしばしば無視し、短期的目標を優先する傾向にある。特に、外部組織やロビー活動による圧力もこの傾向に影響している。フィンランドでは、未来展望に関する政府報告書が作成され、ポルトガルでは、未来展望計画局が環境省の中に設置されるなど、複数の加盟国ではこの問題に対して制度的に取り組んでいる。報告書では、環境公共部門が未来展望を考慮し、この研究を重視する傾向にあることを示している。加盟国政府は、それぞれの取り組みに関する情報交換を進めるべきであり、未来展望に関するネットワークを構築することにより、その作業はより支援されることを指摘している。【欧州環境庁】

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