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環境ニュース[海外]

EU 第2次自動車−石油プログラムの中間報告を採択

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】EU/2000.10.12 発表

 欧州委員会は第2次自動車−石油プログラム(Auto-Oil II)の成果を示す報告を採択した。
 第2次自動車−石油プログラムは、将来の排出ガスや大気環境の状況を予測し、道路輸送からの汚染排出を削減するために最もコストエフェクティブな方策を模索、多様な政策手段のオプションのフレームワークを示すもの。第2次プログラムは、1997年春にスタートし、1990〜2020年を対象にしている(特に、2010年までに大気環境目標を達成できるよう、2005年に導入する手法に焦点を当てている)。
 第1次自動車−石油プログラムが、自動車の排出規制や燃料中の硫黄規制など技術的手法に重点を置いていたのに対し、第2次プログラムでは、ロードプライシングや税制などの「非技術的手法」についても比較の対象として取り上げていた。
 今回の中間的な報告では、COなど従来から規制対象となっている汚染物質については、大幅に改善できるという見通しが示された。これらの物質については、道路輸送からの排出を、2020年までに1995年レベルの20%を削減できるという。その一方で、粒子状物質やオゾンなどの問題は解決にまだ時間がかかるという。さらに、CO2については、道路輸送からの排出が未だに増大しつづけている。
 また、第2次プログラムでは、今日において道路輸送がどの程度、大気汚染の原因となっているのか、また工業、農業など他の発生源に注意を払う必要はないのか 調査することとされていた。今回の報告では、2010年まで、またそれ以降も道路輸送は大気汚染の主要な原因であり続けるとしているが、併せて、大気環境をさらに改善するためには、他の発生源にも注意を払ったシステマチックなアプローチが必要だとしている。この点については、欧州委員会が来年早々にスタートさせる「ヨーロッパのための大気浄化」において、主要な課題となるだろうと示唆している。【欧州委員会環境総局】

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