オーフス議定書批准準備のため　関係者から意見募集

【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2002.03.29 【情報源】イギリス／2002.03.20 発表

　イギリス環境・食糧・地方事業省は、大気中のカドミウム・鉛・水銀の排出削減を目指す「1998年重金属に関する議定書（the 1998 Protocol on Heavy Metals：通称　オーフス議定書)」を履行するための戦略について、国内の関係者から意見を求めると発表した。
　この戦略案は、イングランドを対象に、オーフス議定書の義務を明確化し、これに沿った政策を提議するものである。イギリス政府は1998年6月24日にオーフス議定書に署名、大気汚染物質である、カドミウム・鉛・水銀の年間排出量を1990年の排出レベルより下げると公約し、固定発生源（工場・事業場）や汚染物質を含む製品の規制を行った。同省は、すでに公約達成に必要な法令はすでに整えてあり、あとは議定書を確実に履行するための付加的な方策を考えるだけと見ている。意見の受け付けは2002年6月12まで。
　なお、オーフス議定書は「1979年長距離越境大気汚染条約」に基づくもので、既に10カ国が批准しており、16カ国以上が批准すると発効する。【イギリス環境・食糧・地方事業省】