EU、エネルギー効率目標達成のための対策パッケージを提案
欧州委員会は、2020年までにエネルギー効率を20％上昇させる目標を達成させるため、新たなエネルギー効率向上対策パッケージを提案した。これは、欧州委員会が、欧州連合理事会とエネルギー評議会、そして欧州連合議会の要求に基づき策定したもので、これらの対策の実行により、2020年目標の達成を可能にするもの。欧州委員会の調査では、現状ではこの目標を達成することは困難であるとの結果が出ている。パッケージでは、消費者の暖房システムの効率改善や断熱導入といったエネルギー効率対策の実行により、エネルギー供給会社やエネルギー小売会社に対してエネルギーの売り上げを毎年1.5％削減の義務付け、エネルギー効率の高い建物や製品、サービスの調達を法的に義務付けによる公的部門における率先行動、公的部門が持つ設備総面積を毎年少なくとも3％改修、リアルタイムなエネルギー消費量のデータの把握を通じた消費者の節電の誘導、電力網料金の認可などの決定時に各国の所轄期間が効率を考慮することなどが定められている。また、欧州委員会は、今回のパッケージ案と並行して、今年3月に提出したエネルギー効率計画において提案された主要な計画を拘束力のあるものに転換することを目的にした指令案を提示した。指令案では、欧州委員会が2014年に、2020年目標の進展の評価を実施し、必要に応じて拘束力を伴う国家ごとのエネルギー効率目標の設置を予定している。【欧州委員会エネルギー総局】
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