一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界渡り鳥デー2011、土地利用の変化による渡り中継地の減少をテーマに開催
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2011.05.26 【情報源】国連/2011.05.12 発表
国連環境計画(UNEP)による「世界渡り鳥デー2011」が、2011年5月14,15の両日、世界50ヶ国以上で開催され、各地で野鳥観察や映画上映など様々な催しが行われた。2006年から毎年恒例となったこの催しの今年のテーマは「鳥の目から見た土地利用の移り変わり」。渡り鳥とその生息地を脅かしてきた人的活動、中でも端的に影響が表れやすい土地利用の変化に注目している。現在、世界の渡り鳥の数は約500億羽。世界で1万種を数える鳥類の19%に当たる。その渡り鳥の生息地の環境は、人口増加、急速な都市化のほか、森林破壊などの不適切な土地利用により年々悪化してきた。UNEPの下でこの催しを企画している「ボン条約」(CMS)と「アフリカユーラシア渡り性水鳥協定」(AEWA)の事務局では、渡り鳥が産卵、休息に利用できる場所のネットワーク作りをはじめ、関係各国の協力により渡りルート中継地の環境を地球規模で向上させるよう、各国政府や関係機関に働きかけている。【国連環境計画(UNEP)】