EU、省エネルギー行動計画を公表

【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2011.03.24 【情報源】EU／2011.03.08 発表

　欧州委員会は、大規模な省エネルギーを実現する具体的な対策をまとめた「省エネルギー行動計画」を公表した。ここでは、家庭、企業、公的機関における対策を提言しており、「公的機関が所有する建築物に対する改修率の義務」、「民間の建築物の改修促進と設備のエネルギー効率の改善」、「発電と熱生産の効率上昇」、「産業設備におけるエネルギー効率の改善、エネルギー監査やエネルギーマネジメントシステムの導入」、「スマートグリッドとスマートネットの促進」といった対策が示されている。エネルギー効率を促進することは日常生活の変更が求められるが、これにより一世帯あたり年間約1000ユーロの削減を可能にするとしている。さらに、欧州連合内の産業の競争能力を高め、200万人の雇用を創出することができるとしている。欧州連合は、2020年までに20％のエネルギー効率の上昇を目標にしているが、欧州委員会が行った最新の調査によると、その目標の半分の達成しか見込まれておらず、行動計画は、目標を達成するための道標を作るものとしている。【欧州委員会環境総局】