一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU、COP16に向けたコメントを公表
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2010.12.09 【情報源】EU/2010.11.29 発表
11月29日、欧州委員会は、メキシコ・カンクンで開催される国際気候変動枠組条約国会議(COP16) に向けてコメントを公表した。欧州連合にとって、国連プロセスにおける目標は、野心的、かつ包括的であり、法的拘束力を持ち、全ての国家が気候変動の克服に取り組むことができる地球規模の枠組みを創出することである。この枠組みは、京都議定書と米国も含む140ヶ国が参加したコペンハーゲン会議(COP15)の合意内容を引き継ぐものでなければならないと考えている。コペンハーゲン合意とは、気温の上昇を2度以内に抑制することである。欧州連合は、COP16の成果として、コペンハーゲン合意の固定化、CO2市場メカニズム評価の改善、森林伐採阻止のための規定、気候変動への適応、コペンハーゲン基金の管理、技術協力、開発途上国のキャパシティ・ビルディング、国際航空海洋交通に係る排出といったことが含まれた、均衡のとれたパッケージを承認することを求めている。さらに、開発途上国に対する早期の実践的な温暖化防止対策の実施を承認することを求めている。【欧州委員会気候行動局】