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環境ニュース[海外]

EU、産業排出指令が承認、施行へ

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2010.11.18 【情報源】EU/2010.11.08 発表

 11月8日、欧州委員会は、産業排出指令が承認されたことを公表した。これにより、欧州連合内における大型火力発電所からの産業排出が削減され、環境や健康面での改善が実現される。指令は、2007年12月に欧州委員会によって提案されたもので、同時に、業務費用の削減や産業における競争条件の平等化も進むとしている。指令は、2010年末に予定されている欧州連合官報に掲載の20日後に施行する。加盟国には、指令の国内法への転換に2年の期間が与えられる。
 今回承認された指令は、既存の7法令を一本化させるものである。利用可能な最良の技術(BAT)の利用の強化が中核をなし、これを認可手続きの起点とし、火力発電所からの排出上限値は、BATと一致するよう調整された。産業設備所有者全体が、BATを利用することにより、設備間の競争条件の公平化が推進される。産業排出は、過去20年間において大幅に削減されたが、化石燃料を用いた火力発電所は、いまだ、大気汚染の要因となっている。指令により、欧州連合内において、厳格な排出上限値を導入することになり、排出が削減され、年間70億ユーロから280億ユーロの費用が削減でき、年間13000人のもの死者を回避することが可能となるとしている。【欧州委員会環境総局】

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