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環境ニュース[海外]

5年間の大気環境モニタリング結果を公表

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2002.03.08 【情報源】フランス/2002.02.22 発表

 フランス環境国土整備省は、最近5年間の大気環境のモニタリング成果を公表した。
 大気質モニタリング・ネットワークの近代化・拡張プログラムがスタートしてからまだ5年しか経っていないが、これまでセンサーの増加、新汚染物質(炭化水素、ベンゼン、PM10, PM2.5など)の計測、インターネットによる結果の同時通報、大気質のモデリングや予報などが進められてきた。この間、汚染物質の変化に伴い、多くの人口密集地において、大気質の変化の評価、対策バリエーションが不十分だとされたが、全体としては評価することができる。ここ5年間のモニタリング結果は以下のとおり。
1)濃度は、2000年1月1日からテトラエチルを含むガソリンの使用が禁止されたことから、ほとんどの人工密集地で、基準値(年平均0,5 μg/m3)以下の0,04 μg/m3を達成。大気中のは5年間で約6分の1に減少。
2)SO2は、大規模燃焼施設やゴミ焼却場のばい煙処理により、5年前から継続して毎年10%減少。ただし、アーヴル、ルーアンなど一部の産業密集地区は懸念が残る。
3)粒子状物質の計測手段は進歩したが、1999年から2001年までのPM10、PM2.5の変化レベルを示すにはデータが不足。
4)NO2は5年間で毎年1〜5%減少。NOは5年間で3分の1減少。しかし交通量の多い地区では、2001年のNO2基準値(年平均58 μg/m3)を超過(パリ、グルノーブル、ニース、マルセイユなど)
5)オゾンは、気候条件の影響(夏の高気温と日照)を受け、2000年に比べて、2001年はオゾン形成が進んだ。
6)ベンゼンの監視対策は開始されたばかりで、データが不十分。しかし2001年の基準値10 μg/m3は達成した。
【フランス環境・国土整備省】

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