一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランスのボルロー大臣、同国の二酸化炭素排出量の推移について発言
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2010.08.26 【情報源】フランス/2010.08.14 発表
フランスのエコロジー・エネルギー・持続可能な開発・海洋省のボルロー大臣は、同国の二酸化炭素排出量の推移について最近発表されたさまざまな情報に対し発言した。それによると、二酸化炭素排出量が1990年比で減少していないという情報もあるが、フランスの二酸化炭素排出量については、2007年に1990年レベルに戻った後も大きな削減努力が払われており、京都議定書の対象となっている温室効果ガスの総排出量は2008年に6%以上減少、2009年にはさらに4%減少している。つまりフランスの温室効果ガス総排出量は1990年比で10%以上減少しており、その結果、同国は、国際約束を守るにとどまらず、それ以上の削減を達成した数少ない先進国となっている。これは大統領の意向で設置された環境グルネルの政策によるところが大きいという。ボルロー大臣が先頃、ドイツと英国の環境担当大臣とともに、他のEU加盟国に「気候変動・エネルギー政策パッケージ」の約束以上のことを実現し、2020年の温室効果ガス排出量30%削減を目指すよう呼びかけたのは、こうした実績をふまえたものとみられる。【フランス エコロジー・エネルギー・持続可能な開発・海洋省】