一般財団法人環境イノベーション情報機構
ワシントン条約、35周年を迎え野生動植物取引の規制強化を要請
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2010.07.12 【情報源】国連/2010.06.30 発表
絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約、CITES)は、2010年7月1日、発効から35周年を迎えた。条約が発効した1975年当時は10カ国のみであった締約国も、本日加盟の発表があったバーレーンを入れて176カ国と増加した。条約事務局のスキャンロン事務局長は、「規制対象の約3万4000種の動植物で、国際取引のために絶滅したものはこれまでのところないが、生物資源への需要の高まりから、野生動植物の取引は急激に増加しており、規制強化はこれまで以上に必要となっている」と述べた。35周年を記念して、野生動植物の国際取引の主要指標がオンラインで一覧できるウェブサイト「CITESトレードデータ・ダッシュボード」が公開された。これは、締約国の年次報告書を元に、国別、動植物種のグループ別に、国際取引の推移をわかるようにしたオンライン・データベースで、取引量、貿易国上位10カ国、出所別(飼育下繁殖か野生か)取引量等、さまざまなデータが検索できるようになっている。【UNEP】