一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス・ボルロー大臣 環境グルネルの進展について議会でコメント
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2010.04.08 【情報源】フランス/2010.03.30 発表
フランス エコロジー・エネルギー・持続可能な開発・海洋省のボルロー大臣は、2007年10月に環境グルネル(環境懇談会)が行った提言の進展状況について、議会でコメントした。「自然と人間のためのニコラス・ヒュロット基金のように具体的な進展は数多い」としながらも、ボルロー大臣は、歴史上かつてなかったほど時間は残されておらず、議員、企業、組合、環境保護団体、科学者など、すべての関係者の参加が必要だ と強調。環境グルネルで示された273件の約束のうち、現在大半は実施段階、あるいは実施の途中段階にあると述べた。
一方で大臣は、やや矛盾しているが、進め方を急ぎすぎたかもしれないと指摘。新しい建築基準、自動車のボーナス制度、保護区の指定による生物多様性の保全、都市排水、EUの気候・エネルギー政策パッケージ、森林保全、環境広告の規制など様々な取り組みが進められているが、より深刻な問題も出てきているという。その一例がCO2対策で、サルコジ大統領が望んでいた実施について、議会で投票が行われた。憲法会議で一部が否決されたことで、長期的な手続きが必要となり、EUの法的回答も求められている。エコロジー税制は、政府の優先課題として残る。
大臣は、2年前から承認された多くの対策が機能しており、成長モデルの変更が成功することが重要だとしている。【フランス エコロジー・エネルギー・持続可能な開発・海洋省】