一般財団法人環境イノベーション情報機構
ワシントン条約締約国会議、ドーハで開催される
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2010.03.31 【情報源】国連/2010.03.21 発表
ワシントン条約締約国会議が、2010年3月13〜25日まで、カタールのドーハで開催され、中央アメリカとイランの両生類、は虫類数種が、新しく国際取引の規制対象に加わった。ヨーロッパやアメリカでペットとして需要があるノドダレトゲオイグアナと他の3種のイグアナ(ベーカートゲオイグアナ、ロータントゲオイグアナ、アグアントゲオイグアナ)については、すべての政府が規制に賛成した。
また、生息地の破壊や真菌類の疾病による影響を受けている中央アメリカと南アメリカのアマガエル類についても保護策が採択された。イランに生息するカイザーツエイモリも附属書I(国際取引の原則禁止)に掲載された。
アメリカから提案された赤珊瑚とピンク珊瑚31種については、前回は否決されたが、今回は附属書II対象種(国際取引を規制)となった。赤珊瑚とピンク珊瑚は、珊瑚の中でも商業的に最も貴重とされ、大量に取引されているが、1980年以降、60〜80%減少。2009年12月初めに、国連食糧農業機関(FAO)の専門家パネルは、サンゴ科の種を附属書IIに含めることに反対し、数が多い7種については、附属書II掲載基準に合致しないとしていた。【UNEP】