一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス 大気汚染と地球温暖化防止に同時に取り組むとお得に
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2010.03.11 【情報源】イギリス/2010.03.03 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省は、大気汚染防止と地球温暖化防止に同時に取り組むことで、240億ポンドを節約できるとする報告書「大気汚染:変動する気候の中での行動」を公表した。大気汚染は、近年、著しく改善しているが、大気汚染による影響は、未だに、毎年150億ドルに上っている。報告書によると、地球温暖化と大気汚染は発生源が同じことも多く、地球温暖化対策を講じる際に、大気汚染の健康影響にも配慮するようにすると、政策や投資の多くを活かし、より費用対効果的な方法で、両方の目的を達成することができる。長期的には、再生可能エネルギーによる発電や水素燃料電池車の促進、農業分野での窒素分の削減といった取り組みが、地域の大気質の改善や地球温暖化防止の双方にメリットがあるという。
同省の主席科学官のワトソン氏は、環境問題をバラバラに扱うことは効果的でも効率的でもないことを長い間、繰り返し見てきたと指摘し、複雑さに対処する調整のとれた見方が必要で、対策のコベネフィットを最大化するよう求めていく と述べた。【イギリス環境・食糧・農村地域省】