一般財団法人環境イノベーション情報機構
55カ国が2020年までの温室効果ガス排出削減目標を提出
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2010.02.10 【情報源】国連/2010.02.01 発表
気候変動枠組み条約事務局に、2020年までの温室効果ガス排出削減目標を提出した国が55カ国に上ったことが明らかになった。これは、2009年12月にデンマークのコペンハーゲンで開催された気候変動枠組み条約締約国会議(COP15)での結論を踏まえて、提出されたもの。2010年1月31日までに、先進国は2020年までの排出削減目標を提示すること、途上国は排出削減対策を提示することが求められていた。今回、排出削減目標を示した先進国は、アメリカ、EU、日本、カナダ、オーストラリア、ニュージランドなど。また、排出削減対策を示した途上国は、中国、ブラジル、インド、メキシコ、コスタリカ、南アフリカなど。
気候変動枠組み条約のデ・ブーア事務局長は、各国から提出された地球温暖化防止対策が最高のレベルであることは疑いようもないと歓迎。その一方で、問題の規模に合わせて、一層、積極的になる必要があると述べた。
なお、地球温暖化をめぐる次回の国際交渉は、5月末にドイツのボンで開催される。予定より多くの会合を開催し、早く交渉に戻りたいとする国々もあり、デ・ブーア事務局長は、各国政府からの方針を求めていると述べた。【UNEP】